オオヨシキリは樹の上でヨシが育つのを待っている
- 2018.05.14 Monday
- 20:05
オオヨシキリ
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ヨシ原の中に巣をつくるオオヨシキリ。
子育てのために夏鳥として東南アジアなどからやって来る渡り鳥ですが、4月下旬には河北潟の周辺に現れます。
多くの図鑑には、オオヨシキリはヨシ原に生息すると書いてあります。
しかしこの頃は、まだヨシがやっと芽を出しはじめたところです。去年のヨシは雪で倒れてしまっています。
それでは、オオヨシキリは一体どこにいるのでしょう?
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今年は、春に河北潟の湖岸を調査する機会がありましたので、渡ってきたオオヨシキリを注意して観察していました。
そして分かったことは、オオヨシキリは渡ってきてすぐの頃には、樹木をすみかにしていることでした。これからヨシ原となるエリアに生えている樹木間を行ったり来たりしています。雄同士が牽制し合って、盛んにギョッシ、ギョッシと大きく鳴いています。これから伸びてくるヨシ原の一角を、既に縄張りとして確保(予約)しているかのようです。
そうしながら、ヨシ原が育ってくるのを待っているのでしょう。この観察で、オオヨシキリが繁殖するためには、ヨシ原があることと同時に、ヨシ原のまわりにある程度の樹木が生えていることが重要であることが分かりました。
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